「ちょっとそのへん、歩いてみますか」
机の上で、がっちり膝を付き合わせ
今日の議題はこれとこれとこれ、って
道筋を決めて打ち合わせすることも、もちろん大切だけれど
時にはふらふらと、目的も議題もなく
お施主さんと一緒に街へ出てみるのも、良いかもしれない。
このところ、場当たり的な展開ではあるものの
外にでて、歩きながら話す「お散歩ミーティング」が
たまたま何度か続きました。
内容としては、家の話2割、その他8割で
ミーティングとすら言えないかもしれないし
もはや施主と設計者の会話ではなくなっちゃってるし
暗くなったら、やっぱり「じゃあどこかで軽く一杯」なーんて
まぁいつもの展開になってるし。
(そして「軽く」なんてこたぁ、あるわけないし)
ううう、月に1度しかない打ち合わせの機会
久しぶりにお会いしたのに
あんなんで、良かったのだろうか。
消化不良ではないだろうか。
と、少し申し訳ない気持ちもありつつ。
それでも、なんだかいつもより
お施主さんに近づけたような
私たちの願いやイメージを伝えられたような
意味のある濃い時間だったんじゃないかと
個人的には思えた機会でした。
だって、答えはすべて街の中にあるんだもの。