待ちに待った、荻窪若井さんの家の建て方。
小雨の降り止まぬ、あいにくの天気でしたが
そんなことも気にならないほど
やはり職人さんたちは、格好良かった。
カメラが濡れるのも構わず
コマ送りすれば映像が出来るくらい写真を撮りまくりました。
(おかげでカメラは一瞬壊れかけました。ごめんよカメラ。)
私の頭の中では、
建て方=おいしいごはんが食べれるとき
と、以前ブログに書きましたが
最近は、
建て方=職人さんを目でなめまわすとき、と変わりました。
しなやかな動き、
単管の上を綱渡りのように動き回れる体幹、
掛矢(トンカチの5倍くらいのやつ)を
「あれってもしや見た目より軽いのか?」と
思わせるくらい、軽々と振り回す筋肉。
ヨダレものです。
(あれ、なんだか変態チックな文章に、、、)
出来ればもっと至近距離で見ていたいのですが
やはりこの日の職人さんたちは
危険な作業ということもあり
和やかな雰囲気の中にも
どこかぴりっと、緊張感が感じられ
ひょこひょこ近づいて気を散らせるのもはばかられ
遠巻きに見ておりました。
生まれ変わったら大工さんになりたい。
さてさて、
年末に予定していた上棟が年始にずれ込んでしまったのは
木材の加工に予想以上の時間を要したからだったのですが
実は、見積の段階のときから
プレカット屋さん(木材を機械でカットして持ってきてくれる工場のこと)からは
散々「難しい、難しい」と言われ続けていました。
若井さんの家は、割とシンプルな間取りの2階建て。
そんなに難しいかなー?、、、と
わたしたちも不思議に思っていたのですが
送られてきた木材の仕口を見て
即座に心の中で土下座しました。
見た事もないくらい、複雑な仕口でした。
そして、いつもなら
建て方のときには、いないプレカット屋さんが
3日間がっつり現場に居てくれました。
設計担当の人も、加工担当の人も
中には片道3時間の道のりを、駆けつけてくれた人もいて
なんだかいつもより、職人さんの数が多いなーと
のんきに思っていたのですが
まさかプレカット屋さんだったとは思わず、、。
「どうしてもこの日に」という希望に
工務店さんも、職人さんも、プレカット屋さんも
みんなが一丸となり、走りきってくれて
雨の中、黙々と作業してくれている。
どう感謝を伝えたらいいだろうか。
またこのチームでおうちを作りたい。
ただただ、離れたところから、念を送っておりました。
とても大きなバトンを、
職人さんたちから受け取った気がします。
このとてつもなく大きなバトンを持って
必ずゴールしなければ。
絶対に、素敵なおうちにしなければ。
元はと言えば、若井さんから渡された大切なバトン。
私たちが受け取り、構造の桑子さんが受け取り、
工務店さんへと渡り、また私たちが受け取り。
受け継ぐたびに大きく、重くなっていくバトン。
必ずこのチームで、ゴールテープを切るのだ。
そして、勝利の美酒を、みんなで、、、。
うし。