さて、そんな梅雨のわずかな晴れ間に、
雑誌の取材で[中道さんの家]にお伺いしてきました。
僕 個人は、竣工後すぐにホッとできるタイプではなく、
しばらく暮らされて落ち着いてからの様子を見れた時に、
ようやく安心できて、そっからジワジワ喜びが込み上げてきます。
「工事中からほぼ毎日見に来てたから、新鮮味ないんですよ〜」
と笑いながら中道さんが言われていましたが、
まだ2か月も経っていないのにすでに住みこなしている様子を見ると、
本当にそうなんでしょうね。(笑)
撮影中、タタミサンルームで爆睡されている旦那さんを見て、
満足して頂けてるな、と確信しました。(笑)

雑誌の取材などの機会を頂くと、改めてそのお家について、
自分達の設計について考えたりしますが、
中道さんの家は、やっぱりこの[中道]がつくれたことが
とても大きな影響を全体に与えているな〜と思っています。
その場所は、どちらかというと動線空間であり、
時々タバコを吸いにいったり、立ち話したり、
ただぼーっとしてみたりと、
そこ自体が長い時間を過ごす場所ではないのですが、
その空間があることで、
住居が守られているような、
住居と店舗がつながっているような、
街とつながっているような、
そんな風に感じることができてるんじゃないかと思います。
どの部屋にいる時にも その場所の存在を感じることができることで、
人が持つ [心地いいと感じる領域] が広げられている気がしています。
難しいことをウダウダ言ってますが、ようは、
[ 気持ちいいソト ] をつくれた!
ということと、
これからもそんな空間をつくっていきたい!
ということですね。
[ 気持ちいいソト ] をどうやったらつくっていけるのか、
これからもとても大事な設計テーマです。
その空間をつくる要素として現段階で重要だと分かっているのは、
[ 自分のものであると同時に誰かのものでもある]
ということと、
[ 植物 ] は絶対ないとダメ!
ということですね 。。。
道のりは、果てしなく長い。(笑)
だがそれがいい。
ホソダ