何度この症状に襲われたかわかりませんが、
引っ込んでいたものが久々にでてまいりました。

そいつは急にやってくるのでホントに困ります。
見えない前提でつくった下地が、
見せるつもりの箇所よりカッコイイかも。
ということが現場だとたまにあったりします。

例えばこの木の骨組み。

コンクリートの床をつくるための型枠(下地)です。
コンクリート打ち際に合板だけだと歪んでしまうため、
角材をある程度のピッチで入れるのですが、
職人さんが安全をみて通常より細かいピッチで入っているためか、
なんとも繊細な表情がうまれています。

下地となる木枠のほとんどは、コンクリートを打った後に捨てられてしまいます。
いや~もったいない!
これはこのままの方がいいでしょ!
型枠なんだから飽きたらはがせばいいし(笑)!
っと思って本気で職人さんたちに聞くんですが、
「見せるつもりならもっと丁寧にやってるし、みっともないからやめてくれよ。」
とか、大抵言われてしまいます。

でも見せるつもりでやっていたら、たぶんこういう表情にはならないし、
わざわざそんなことしなくていいでしょ。となっちゃうわけで、
やはりこの表情は、この一度きりしかないのです。

なのでそれを残すためギリギリまでジタバタするのですが、
それを残すことが現実的に可能なのかどうか、
性能的に問題はないのかどうか、
何よりお施主さんにもそれに共有してもらえるかどうか!?
検討し、共有するには少し時間が欲しい、、、。
でも、現場は待ってくれないのです。

明日、コンクリート打ち。
さて、くすかめさん、くのさん、
どうしましょうか?(笑)
ホソダ