「外」を「外」として



日も短くなり、
少しずつ秋らしくなってきましたね。


さて、そんな秋口に唐突ですが、



「外っぽくつくる」のではなく、

「外」を「外」としてつくる。




個人的にかもしれませんが、
もっぱらこのテーマが頭から離れません。

このテーマは、ニコ設計室の中で、
これからもずっと大事にしていかないといけない
テーマなんじゃないかと思っています。



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室内なんだけど、外っぽくつくった空間。

その方が望ましい場合もありますし、
気候の変化に関わらず年中快適に
その空間を楽しむことが出来るので、魅力的です。
かつ、設計的には、その方が扱いやすかったりします。


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ただ、僕らは たぶんそちらより、
「外」を「外」として空間にすることを
目指していくのだろうと思います。


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なんででしょうね。(苦笑)


僕らの思う「外」は、
暑かったら寒かったり、
湿っぽかったり、
風が吹いたり、
雨が降ったり、
日差しが入ってきたり、
虫が入ってきたり、


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よく言えば、
変化を生み出してくれる存在。
わるく言えば、
常に動いていて、
コントロールしきれない
面倒な存在なんだと思います。



そういった存在が
出来るだけそばにある暮らしの方が
豊かなんじゃないかと思っています。


なので、わざわざ面倒な方を進んで選ぶわけですが、
もちろん、それはお施主さんと共有できた上で進めるわけで、
押しつけたりするつもりはないですよ。
(たまには、あるかもしれません。苦笑)


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それがどんな「外」かというと、
例えば、
屋根はあるけど壁がなかったり、
壁はあるけど屋根はなかったり、
デッキのしかれた床だったり、
街の続きみたいな中道だったり、
ちょっと大きめの外階段だったり。


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僕らもまだまだ知らない「外」のかたちがきっとあって、
そんな空間をもっとつくっていきたい。


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と、池田さんの家が上棟した姿をみて、
さらに思いを強くしたホソダでした。


ホソダ